リースバック契約とは、自宅(マンション、戸建て住宅)を売却して代金を受け取り、同時に賃貸借契約を結んで、その後は家賃を払いながら同じ家に住み続けるという不動産取引のことをいいます。
リースバック契約をすることで、住み慣れた家にそのまま住み続けられ、不動産を売却して得られたお金を老後の生活資金等にあてられる、修繕積立金や固定資産税等の支払いがなくなる、といったメリットがあります。
その一方で、リースバック契約には次のような注意点があります。
(1)売却時における注意点
売却の契約が成立してしまうと、無条件で契約を解除することはできません。
また、リースバック契約では、自宅の売却価格が物件相場に比べて低くなることがあります。
(2)賃貸借契約における注意点
自宅を売却した後もそのまま住み続けるためには、賃貸借契約を交わし、家賃を支払う必要があります。
①賃貸借契約の期間(数年間)を定められる場合が多く、そのままずっと住み続けられる保証はありません。賃貸借契約の更新を断られることも考えられます。
②賃貸借契約の家賃が相場より高額に設定されてしまうことがあります。また、契約更新時に家賃を値上げされることも考えられます。
メリットだけでなくデメリットやしくみもよく理解したうえで、リースバック契約が本当に自分の状況に適した契約なのか慎重に考えましょう。
■詳しく知りたい方
高齢者の自宅の売却トラブルに注意-自宅の売却契約はクーリング・オフできません!内容をよくわからないまま、安易に契約しないでください-(発表情報)_国民生活センター (kokusen.go.jp)
■消費生活相談窓口
・消費者ホットライン 「188(いやや!)」番
※最寄りの消費生活センターを案内する全国共通3桁の電話番号